【主張】商業捕鯨否定 IWC本来の姿取り戻せ
先週末の国際捕鯨委員会(IWC)総会は、商業捕鯨の一部再開と議決ルールの変更を求めた日本提案を否決した。
先週末の国際捕鯨委員会(IWC)総会は、商業捕鯨の一部再開と議決ルールの変更を求めた日本提案を否決した。
ドイツの哲学者、ヘーゲルの『法の哲学』に知られた一節がある。〈ミネルバのフクロウは黄昏(たそがれ)に飛び立つ〉。一つの時代が終わりを迎えるとき、知性を司(つかさど)る女神ミネルバは、化身のフクロウを空に放つ。その時代を俯瞰(ふかん)し、歴史の総括から得た教訓を次代に伝えるためだという。
非核化や拉致問題を置き去りにしての南北融和ムードの醸成には、警戒を強めるべきだ。