運転免許証を返納しない人に「赤い軽自動車」をプレゼントすべき理由
私は1996年に遠距離介護を支援するNPO法人を立ち上げ、20年以上に渡り活動を継続しています。会員の多くは都市部に暮らす子。故郷で暮らす親の介護のみならず、生活全般をどのように支えれば良いのかと悩みを抱えています。そんな彼らにとっての普遍的な悩みの1つが「親の運転」です。すでに、親の運転能力に疑問を抱いている子は、「運転をやめるように」と必死の説得を試みているものと推察します。しかし、この説得は困難を極めるケースが多いのです。子は知恵を振り絞り、時には怒鳴り、ときには猫なで声を出し、親と向き合いますがめったにうまくいきません。親世代は、子の言葉に耳を傾けない傾向が強いのです。