【産経抄】5月14日
ある日突然、人が姿を消す。昔の日本人はこの一大事を「神隠し」と呼び、天狗(てんぐ)の仕業だと考えた。民俗学者の柳田国男が昭和24年、江戸時代に天狗にさらわれた作之丞という名の農夫の話を書いている。
ある日突然、人が姿を消す。昔の日本人はこの一大事を「神隠し」と呼び、天狗(てんぐ)の仕業だと考えた。民俗学者の柳田国男が昭和24年、江戸時代に天狗にさらわれた作之丞という名の農夫の話を書いている。
文化大革命中の中国では、失脚した幹部が病気治療すら拒まれ非業の死を遂げた。医療や保健より政治を優先する硬直した発想だが、今の中国も当時とさほど違わないようにみえる。