財政省、7兆円超の企業負担軽減
中国財政省はこのほど、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響を受けた企業に対する社会保険料の徴収を減免することで、2020年に計5100億元(約7兆9000億円)の負担を軽減すると発表した。中小企業の倒産が相次ぐ事態を防ぐ。昨年から実施した年金の企業負担の減額と合わせると、20年の軽減額の合計は1兆元以上に達するとしている。記者会見した財政省の社会保障担当幹部は「とくに零細・中小企業が困難期を切り抜け、活動が再開できるよう支援する」と強調した。中国メディアによると、最大の経済都市の上海でも、活動を再開した中小企業の割合は2月末現在で53%にとどまっている。中小企業の資金繰り悪化に危機感を強…