文部科学省は12日、政府が教科書の「従軍慰安婦」の表現を不適切としたことに関し、「いわゆる従軍慰安婦」との表現も不適切であるとの認識を示した。同日の衆院文科委員会で日本維新の会の藤田文武氏が見解をただし、文科省の串田俊巳統括審議官が「今年度の教科書検定より、『いわゆる従軍慰安婦』との表現を含め政府の統一見解を踏まえた検定を行っていきたい」と述べた。「従軍」と「慰安婦」を組み合わせて使用することも検定対象となる考えを示した。
横浜市立大の研究チームは12日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを2回接種した日本人105人のうち約9割が、従来株と英国型や南アフリカ型など7種の変異株に対する抗体を持っていたとする研究結果を発表した。チームは「現在の変異株に対しては既存ワクチンでかなりの部分が対応できる可能性がある」としている。
「ジェンダー平等の基礎を理解し、スポーツ界でも行動や発言を変えていくきっかけになれば」-。アスリートらを対象に、ジェンダー(社会的・文化的につくられる性別)の知識を学ぶ勉強会が4月28日にオンラインで行われ、スポーツに携わる男女計114人が熱心に耳を傾けた。
奈良県生駒市の同市立病院は12日、4月28日に85歳以上の市民39人、病院職員ら15人に対して行った新型コロナウイルスワクチンの個別接種で、1人に対し、ワクチンの希釈に使う生理食塩水を誤って注射するミスがあったと発表した。誰に接種したのか特定できていないため、2回目の接種後に抗体検査し、抗体の数値が低い人に3回目の接種を行う。健康被害は確認されていない。
功績のある芸術家を顕彰する国の機関「日本芸術院」の会員選考の在り方などを検討している文化庁の有識者会議は12日、新会員を現役会員による推薦、選挙のみで選ぶ現行方法を改め、外部の意見も反映させることで透明化を図る見直し案を決定した。会員選考の閉鎖性を指摘された日本学術会議をめぐる議論の中で、同様の指摘があったことから検討が進められていた。今後、日本芸術院側に対応を求める。
自民党北海道2区支部は12日、秋までに行われる衆院選に向けて候補者を公募すると発表した。応募期限は21日までで、書類と面接審査を経て6月上旬に開く選考委員会で正式決定する。
セーリング男子フィン級の東京五輪代表選考会第3日は12日、神奈川県葉山港沖で2レースが行われ、瀬川和正(米子産業体育館)がともに1着になって初日からの首位をキープした。ここまで全8レースを制した。