「あのとき何があったのか、本当のことを教えてほしい」。東京女子医大病院（東京都新宿区）の集中治療室（ＩＣＵ）で人工呼吸中だった男児＝当時（２）＝が、鎮静剤「プロポフォール」を過剰に投与されて死亡した事件。産経新聞の取材に応じた両親は癒えぬ心中を吐露した。死亡から今月で２年１０カ月。民事訴訟に踏み出す決意を固めたが、家族は今も暗闇の中にいる。
東京女子医大病院（東京都新宿区）で平成２６年２月１８日、顎のリンパ管腫の手術を受けた当時２歳の男児が手術後に鎮静剤「プロポフォール」の過剰投与で死亡した事件で、両親が手術を担当した耳鼻咽喉科の医師ら２人に１億５千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが２７日、関係者への取材で分かった。２８日に東京地裁に訴状を提出する。
厚生労働省麻薬取締官の奥村憲博容疑者（４６）＝虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕＝による調書偽造事件で、参考人の男による覚せい剤取締法違反事件を知りながら見逃したとして、警視庁組織犯罪対策５課が犯人隠避容疑で、奥村容疑者を再逮捕する方針を固めたことが２７日、捜査関係者への取材で分かった。勾留満期となる２８日に再逮捕する。
大和証券グループ本社の日比野隆司社長は２７日までに産経新聞のインタビューに応じ、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱問題に関連して「英国の拠点を移転するというのはまったくない」と述べた。その上で将来的に、金融機関がＥＵ全域で自由に営業ができる「単一パスポート」制度が維持されなくなった場合は、他のＥＵ加盟国に拠点を設置する必要が生じるとした。
仙台地検は２７日、政務活動費を不正に受け取ったとして、市民団体の仙台市民オンブズマンが詐欺容疑で告発していた元宮城県議会議長の安部孝県議（６１）を不起訴処分とした。地検は「起訴するに足りる十分な証拠の収集に至らなかった」としている。
韓国の朴槿恵大統領と親友、崔順実被告の疑惑を調べる特別検察官の捜査チームは２７日、ドイツに滞在中とみられる崔被告の娘（２０）について、国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）に「国際逮捕手配書」（赤手配書）の発行を要請したと明らかにした。