たった10%の水分欠乏で死ぬ…中高年を襲う「熱中症」の本当の恐怖
熱中症は高温や多湿の屋内でも発症する急性の脱水症状だ。意識を失った場合、助けを呼ぶこともできなくなる。水を飲むこともできないから、どんどん水分が不足し、死に至ることもある。熱中症は、脳梗塞や心筋梗塞と違い、意識をまずやられるため、不調を感じることができないのだ。そのため熱中症は非常に死亡率が高い。人間の体の水分量は、子どもで体重の75パーセント、成人で60パーセント、65歳以上の高齢者で50パーセントと、加齢とともに減っていく。そしてどの年齢でも、ほんの1~2パーセントの水が欠乏しただけで意識障害が起き、10パーセント欠乏すると亡くなる。熱中症はとても恐ろしい病気なのだ。