キャロライン・ケネディ駐日米大使は9日までに都内の大使公邸で産経新聞の単独会見に応じた。大使は発生から5年を迎える東日本大震災の被災地の復興支援に関し、「米国はこれからも復興に関与し続ける」と述べた。また、新たな安全保障関連法の成立を受けた日本の地域安保の役割に期待を表明したほか、南シナ海問題などを抱える中国に日米が緊密に連携して対処する考えを強調した。
アジア・サッカー連盟(AFC)は9日、クアラルンプールで理事会を開き、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ新会長を全面的に支持する姿勢を打ち出した。「われわれは一体となって新会長を支える。FIFAは難しい状況だが、新会長が輝く未来をもたらすと信じている」との声明を出した。
安倍晋三首相は9日、デンマークのケアスゴー国会議長と官邸で会い、北極圏の開発をめぐり協力を深めたいとの意向を表明した。両国が来年国交樹立150年を迎えることを踏まえ「さらに関係を発展させたい」とも呼び掛けた。
関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止めの仮処分を命じた大津地裁は、耐震性能や津波に対する安全性能、過酷事故対策など7つの大きな争点について言及した。しかし、多くは関電の説明が「不十分だ」と指摘するだけで、科学的根拠に乏しい内容となっている。高浜を「合格」とした原子力規制委員会に対しても「非常に不安を覚える」と批判するものの、決定文に科学的な反証は見当たらない。
民主、共産、維新、社民、生活の野党5党幹部は9日、国会内で野党共闘を求める市民団体と意見交換し、夏の参院選での連携を確認した。5野党は「保育園落ちた」の匿名ブログ問題でも結束して安倍晋三政権を追及する構えだ。ただ、衆参同日選が取り沙汰される中、次期衆院選の協力では慎重な民主党と前向きな共産党の間で溝が深まっており、共闘の足並みはそろっていない。
和歌山「正論」懇話会の第83回講演会が9日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏が「憲法改正と日本の自立」と題して講演した。
今回の大津地裁の決定には「なぜ高浜原発が安全でないか」について明確な根拠が見られない。「関電側の説明が不十分」とするだけで、何が何でも原発の「ゼロリスク」を求めるという自らが設定した安全基準を押し付ける内容で、原発の安全性を判断する基準となってきた最高裁判例を逸脱している。
世界反ドーピング機関(WADA)のパウンド元委員長は9日、ロシア陸上界の組織的ドーピング問題で、現状では8月のリオデジャネイロ五輪に同国の陸上選手が出場するのは困難との見解を示した。ロンドンで行われた反ドーピングのシンポジウムで「私の推測ではロシアはリオに間に合わないかもしれない。国際陸連とWADAは見て見ぬふりをして評価を落とすリスクを冒さない」などと語った。
世界初のサファリ展示として、約50年にわたり子供たちに親しまれてきた多摩動物公園(東京都日野市)の「ライオンバス」の運行が今月末で休止される。バスの発着場となっている建物の耐震工事に伴うもので再開時期は未定。都では「少なくとも3年程度かかるのではないか」としており、10日からファンに感謝する「さよならイベント」を行う。
サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(57)は9日、退任を正式に表明した。リオデジャネイロ五輪の出場権を逃したアジア最終予選を終え「責任を取らなきゃいけない思いはある。これまで彼女たちとサッカーをやってきて本当に楽しかったし、本当に大きな宝物をいただいた」と述べた。