参院選・新潟 民進・田中直紀氏が落選、真紀子氏は姿見せず 「角栄王国」が名実とも崩壊…
民進党の元防衛相、田中直紀氏(76)の落選が確実となった。これまで3回当選した参院選の新潟選挙区から比例代表にくら替え出馬し、4選を目指したものの、11日午前4時半すぎ、新潟市中央区の選挙事務所で落選を認め「支えていただいた方に感謝します」と、淡々と敗戦の弁を述べた。妻で元首相の角栄氏の娘、真紀子氏(72)の姿は、そこにはなかった。
民進党の元防衛相、田中直紀氏(76)の落選が確実となった。これまで3回当選した参院選の新潟選挙区から比例代表にくら替え出馬し、4選を目指したものの、11日午前4時半すぎ、新潟市中央区の選挙事務所で落選を認め「支えていただいた方に感謝します」と、淡々と敗戦の弁を述べた。妻で元首相の角栄氏の娘、真紀子氏(72)の姿は、そこにはなかった。
戦前戦中の映画界で活躍した伊丹万作監督は、エッセーの名手でもあった。昭和21年6月に発表した「政治に関する随想」では、いきなりこう切り出す。「私は生れてこのかた、まだ一度も国民として選挙権を行使したことがない」。
公明党は選挙区で過去最多の7議席獲得した。比例代表も7議席に達し、全体で14議席を確保した。14議席は比例代表で現行の非拘束名簿式が導入された平成4年以来24年ぶり。強気の擁立が奏功した。
共同通信社が実施した10日投開票の参院選の出口調査によると、選挙権年齢の引き下げにより新たに有権者に加わった18、19歳の比例代表の投票先は、自民党が40・0%で、全世代の38・2%に比べ高かった。
おおさか維新の会は参院選で改選2からの大幅議席増となった。圧倒的な存在感を発揮した橋下徹前代表の政界引退を受けた初の国政選挙だったが、健闘した形だ。一方、社民党は吉田忠智党首が落選し、党存続が危うい崖っぷちの状態となった。
安倍晋三政権への評価が争点となった第24回参院選は10日、投票が行われ、即日開票された。焦点の憲法改正では、自民、公明両党とおおさか維新の会などの改憲勢力が、国会発議の要件となる3分の2(非改選と合わせて162議席)に必要な74議席以上を確保した。