コロナで「居場所を失った“13人の音楽家”」はなぜ「奇跡の演奏」を実現できたのか…?
コロナ禍の分断の中で人々を苦しめた悩みに、活動の場を失った第一線の音楽家たちもまた押し潰されそうになっていた。そんな彼らが、自宅の防音室からひとりひとり美しい音を奏で、最後は見事にアンサンブルを実現するまでを収めたドキュメンタリー「孤独のアンサンブル」3部作は昨年、大きな反響を呼んだ。孤立した人々を、音楽はなぜ結びつけ、「信じる力」を再生させられたのか。番組の生みの親であり、書籍化したノンフィクション『孤独のアンサンブル コロナ禍に「音楽の力」を信じる』の著者でもあるNHKの名プロデューサー村松秀さんが、“奇跡の演奏”に至るまでを振り返る。