負傷、病気…深刻だった精神面 照ノ富士をよく知る元付け人が語る「優勝への軌跡」
大相撲7月場所で前頭17枚目照ノ富士(28)=伊勢ケ浜部屋=が約5年ぶり2度目の優勝を果たした。両膝のけがや糖尿病などの病気に苦しみ、大関から序二段まで転落。そこから復活を果たし、再び賜杯を抱いた。苦楽を共にした兄弟子の中板秀二さん(38)=元幕下駿馬、すでに引退=も活躍を喜んだ一人。「素直にうれしい。付け人だったときを思い出した。自分も闘っているような感じになった」。照ノ富士の栄光と挫折を近くで見てきた中板さんに当時のことを聞き、優勝への軌跡を振り返る。