【主張】日本学術会議 反省なき組織に未来ない
日本学術会議が総会を開き、昨年秋に菅義偉首相が、学術会議推薦の候補のうち会員に任命することを見送った6人について、即時任命を要求する声明を出した。
日本学術会議が総会を開き、昨年秋に菅義偉首相が、学術会議推薦の候補のうち会員に任命することを見送った6人について、即時任命を要求する声明を出した。
菅義偉首相にとって初の国政選挙となった参院長野選挙区補選と広島選挙区再選挙、衆院北海道2区補選の3つの選挙で自民党が全敗した。
知人男性を車ではねるなどして殺害しようとしたとして大阪府警堺署は25日、殺人未遂容疑で大阪市天王寺区六万体町の国会議員秘書、成松圭太容疑者(31)を逮捕した。同署によると、「車をぶつけたことは間違いないが、殺意はありませんでした」などと供述している。成松容疑者は日本維新の会の梅村みずほ参院議員の公設秘書という。
25日に投開票された参院広島選挙区再選挙は、自民党広島県連会長として陣頭指揮を執った岸田文雄前政調会長にとっても、痛恨の敗戦となった。再挑戦をうかがう次期総裁選に向け、存在感を高める絶好の機会として岸田派(宏池会)を挙げての総力戦で臨んだが、発端となった「政治とカネ」の問題への風当たりは予想以上に強く、再選挙を総裁選への「追い風」とするもくろみは崩れた。
立憲民主党など野党は、3補選・再選挙で全勝したことで、次期衆院選に向けて勢いづきそうだ。候補者の一本化を通じた野党共闘もひとまずは成功を収めたといえ、今後、衆院選での共闘を具体化する動きが進むとみられる。
昨年9月の菅義偉(すが・よしひで)政権発足後、初の国政選挙となった衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠選挙と参院広島選挙区再選挙。「政治とカネ」の問題に揺れる自民党や、新型コロナウイルス対応をめぐり3回目の緊急事態宣言の発令決定に追い込まれた菅政権への逆風はやまず、不戦敗の北海道2区を含め「全敗」という最悪の結果となった。
自民党の山口泰明選対委員長は25日夜、同日投開票された衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠補選と参院広島選挙区の再選挙で与党が全敗したことについて「有権者の審判を厳粛に受け止める。今後のいろいろな選挙に、この反省を踏まえてやっていきたい」と語った。党本部で記者団に答えた。
緊急事態宣言期間がスタートした25日、NTTドコモがスマートフォンの位置情報を活用してまとめた午後3時時点の人出は、対象となった4都府県の主要駅や繁華街で、1週間前と比べて大きく減少した。人の流れを抑制する一定の効果がみられるが、要請内容が緩やかだった1月の緊急事態宣言下とは大きく変わらない地点が多く、人出が増加した地点もあった。
立憲民主党の福山哲郎幹事長は25日夜、同日投開票の衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠選挙と参院広島選挙区再選挙の全てで野党統一候補が当選したことを受け、「全てで勝利したことは、率直に言って大変うれしく思っている。この半年間の菅義偉内閣に極めて厳しい有権者の審判が下された」と述べた。
任期満了に伴う東京都瑞穂町長選は25日に投開票され、無所属の現職、杉浦裕之氏(67)=自民、公明推薦=が、無所属で元町議の新人、柚木克也氏(58)、諸派で会社役員の新人、角田統領氏(72)を下し、再選を果たした。投票率は43・11%(前回43・35%)、当日有権者数は2万6966人。
公明党の石井啓一幹事長は25日、衆院北海道2区補欠選挙での与党不戦敗と、参院長野選挙区補選、参院広島選挙区再選挙での自民党候補敗北について、「真摯(しんし)に受け止めなければいけない。綱紀を正し、国民の信頼を回復するために全力で取り組む」と述べた。党本部で記者団に語った。
パリ近郊ランブイエの警察署で23日に職員1人が殺害されたテロ事件で、フランスの対テロ検察幹部は25日に記者会見し、死亡した容疑者の男が犯行直前に携帯電話で、イスラム教への殉教やジハード(聖戦)をたたえる宗教歌の動画を見ていたと明らかにした。
阪神は25日、甲子園でDeNA戦に臨み、熾烈(しれつ)なシーソーゲームを制した。立役者は値千金の勝ち越し2ランを放ったサンズ。「点の取り合いの中、チャンスでいい仕事ができた」と胸を張った。
イラクの首都バグダッドで24日、新型コロナウイルスの患者が入院していた病院で火災があり、イラク内務省は25日、少なくとも82人が死亡、110人が負傷したと発表した。国営通信が伝えた。病院の保管庫にあった患者向けの酸素ボンベが爆発したことが原因の可能性がある。
25日投開票の参院広島選挙区再選挙の陣頭指揮を執った自民党広島県連会長の岸田文雄前政調会長は自民新人、西田英範(39)の支持者らが集まる広島市内のホテルで地元テレビ局の取材に応じ、「『政治とカネ』の問題でマイナスからのスタートだった。大変な逆風を受けながらの選挙戦だった」と述べた。
【北京=三塚聖平】中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は25日付で、中国初となる強襲揚陸艦など3隻の就役式が、23日に習近平国家主席も出席して南部・海南省三亜(海南島)の軍港で行われたと報じた。強襲揚陸艦の配備は、台湾上陸や南シナ海での衝突を想定しているとみられ、対中圧力を増している米国などに対して海軍力の増強を誇示した形だ。