韓国のKBSテレビは11日、ロシアのサンクトペテルブルクで、北朝鮮の海外派遣労働者10人弱がことし8月、現地の韓国総領事館に電話で亡命を求め宿舎から脱出し、現在は国際人権団体の助けを得て安全な場所で身を隠していると報じた。韓国政府筋の話としている。
サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」は、8月の発売から約2カ月で生産・販売の打ち切りに追い込まれた。同社が誇る最先端の技術を投入した製品にもかかわらず、充電中の発火・発煙トラブルが相次ぎ、日本や米国当局も航空機内の使用を制限するなど消費者の信頼を損ねた。企業イメージの悪化と今後の業績への影響は避けられない。
日銀が保有する国債残高が初めて400兆円を突破したことが11日、分かった。日銀が同日まとめた「主要勘定」で明らかになった。7日時点の残高が前日比1兆2760億円増の400兆3092億円となり、大台を突破した。
国賓として来日したベルギーのフィリップ国王夫妻を招き、天皇、皇后両陛下が主催される宮中晩餐(ばんさん)会が11日夜、皇居・宮殿で開かれた。天皇陛下が「生前退位」の意向を示したお気持ち表明後、国賓を接遇されるのは初めて。皇太子ご夫妻をはじめ皇族方が陪席され、日本とベルギー両国の招待者を含め平成で最多の170人が出席した。
【ベルリン=宮下日出男】シリア内戦をめぐり、フランスがロシア軍やアサド政権軍による北部アレッポ空爆に対し、国際刑事裁判所(ICC)への提訴を含め、戦争犯罪として責任追及を模索する動きを見せている。実現へのハードルは高いが、停戦履行などを目指した国連安全保障理事会決議案の採択を阻止したロシアを牽制し、圧力を高める狙いとみられる。
安倍晋三首相が来年1月に衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測が急速に広がっている。自民党の二階俊博幹事長は10日、和歌山市で「選挙の風は吹いているか、吹いていないかといわれれば、もう吹き始めているというのが適当だ」と強調。安倍晋三首相が衆院解散を否定する中、「解散風」だけが加速している。
11日告示された衆院東京10区、福岡6区の両補欠選挙は、民進党の蓮舫代表にとって国政選挙の初陣となる。民進党は両選挙区で共産党に候補取り下げを要請し、野党候補の一本化に成功。ただ、民共の連携が目立たないよう政策協定は結ばず、選挙戦でも蓮舫氏と共産党の志位和夫委員長らが並んで演説することも避ける「ステルス型」の選挙協力に徹する構えだ。
11日に告示された衆院福岡6区補欠選挙は、鳩山邦夫元総務相の次男の鳩山二郎氏と、党県連会長の長男、蔵内謙氏の自民党系の2人が立候補し、分裂選挙に突入した。鳩山氏に対しては邦夫氏が旗揚げし、菅義偉官房長官が顧問を務める派閥横断グループ「きさらぎ会」が応援するが、麻生太郎副総理兼財務相や閣僚の一部は蔵内氏を支援。選挙戦は、政権中枢が双方に分かれての“代理戦争”の様相を呈する骨肉の争いとなった。