【上海=河崎真澄】20カ国・地域(G20)首脳会議の宣言に盛り込まれた鉄鋼の過剰生産を話し合う国際フォーラムの“設置引き延ばし”を中国が狙っている。中国では24日、共産党の重要会議である第18期中央委員会第6回総会(6中総会)が開幕。さらに来年秋に5年に1度の党大会を控え、「国際社会からの圧力で鉄鋼減産や業界再編を強いられた」とする印象を避けたい思惑がある。
【上海=河崎真澄】パリの経済協力開発機構(OECD)を舞台に、世界的な鉄鋼の過剰生産問題を話し合う新たな枠組み「国際フォーラム」準備会合を、中国が欠席していたことが24日、分かった。同フォーラムの設置は、中国・杭州で9月に開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の宣言に盛り込まれた。中国は世界の鉄鋼生産過剰分の約60%を占める“震源地”である上、議長国として宣言をとりまとめたが、さっそくこれを無視した格好だ。
同盟国の米国を敵視する発言を繰り返し、中国傾斜を鮮明にしているフィリピンのドゥテルテ大統領が25日午後、来日する。安倍晋三首相はドゥテルテ氏との会談で、中国が軍事拠点化を図る南シナ海をめぐり、法の支配の重要性や米軍のプレゼンスの必要性を強調し、米比の関係改善につなげたい考えだ。
消費者庁は24日、平成26年までの5年間に1歳未満の子供502人が不慮の事故で死亡し、うち窒息死が404人だったとの集計結果を公表した。厚生労働省の人口動態統計の死亡調査票を初めて集め、分析した。
サッカーのU-19(19歳以下)アジア選手権は24日、バーレーンのマナマで準々決勝が行われ、日本はタジキスタンに4-0で快勝して4強入りを果たし、5大会ぶりのU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)出場権を獲得した。U-20W杯は来年5~6月に韓国で開催される。
いじめを苦にした自殺などの撲滅に向け、国のいじめ防止対策協議会が定義の明確化と積極的な認知を求める提言を出した。文部科学省は年内をめどに、各教委に対し「重大事態」に該当する複数の事例を示すなどして対応を促す。各都道府県で認知件数に大きな差があるなど、教育現場で混乱が続いているためだ。