東京電力は22日、福島第1原発1号機の溶融核燃料を冷やすための原子炉への注水量を、毎時約3トンから約4トンに増やしたと発表した。2月13日に福島、宮城両県で最大震度6強を記録した地震以降、格納容器の水位の低下傾向が続いていることへの対応で、水位回復を目指す。
【上海=三塚聖平】中国国営新華社通信は22日、全国人民代表大会(全人代)の常務委員会の会議が29、30両日に北京で開かれると伝えた。11日に閉幕した全人代で香港の選挙制度見直しに関する決定を採択しており、それを受けた具体的な改正作業に着手する。
山梨県議会は最終日の22日、県が富士急行に貸している県有地の賃料が不当に安いとする住民訴訟をめぐって紛糾し、午後10時50分に再開した本会議で会期を翌23日まで延長することを決めた。
【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)が中国の人権問題で、ようやく重い腰をあげた。新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権侵害をめぐる制裁を発動し、経済関係を重視する対中外交を、大きく転換した。バイデン米政権発足で、米欧関係が修復に向かっていることも追い風になった。
【上海=三塚聖平】中国外務省は22日、欧州連合(EU)が中国新疆ウイグル自治区の人権侵害をめぐる対中制裁の発動を決めたことへの対抗措置として、EU当局者ら10人と4団体に制裁を科すと発表した。中国側はEUの制裁措置に猛反発しており、今後の関係悪化は不可避とみられる。
バイデン米大統領がロシアのプーチン大統領は「人殺し」だとする認識を米テレビのインタビューで示したことに関連し、露外務省は22日、両大統領がオンラインで公開対話を行うとのプーチン氏の提案を米国は支持しなかったと発表した。露外務省は「(この対話拒否により)露米関係の袋小路に出口を見いだす機会は失われた。責任は全面的に米国にある」と主張した。プーチン氏は18日、バイデン氏との公開対話を19日か22日に行いたい意向を示していた。
欧州最大級の電力会社フランス電力がミャンマー北東部シャン州で進めていた巨大水力発電所の建設計画を凍結することが22日分かった。国軍によるクーデター発生を受けた措置とみられる。地元の市民団体に明らかにした。
【モスクワ=小野田雄一】旧ソ連崩壊から30年を迎える今年、ロシアの首都モスクワでソ連崩壊期に撤去された秘密警察創始者の銅像を、中心部のソ連国家保安委員会(KGB)=現・連邦保安局(FSB)=本部前に戻そうという運動が起きた。2月末にその是非を問う住民投票が行われ、反対派が勝利して計画は頓挫。しかし、再設置運動が起きたこと自体が、ソ連時代を美化し、ソ連型の統制国家に回帰するロシアの風潮を反映している。
プロ野球の臨時12球団代表者会議が22日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルス感染拡大を受けた営業時間短縮要請への対応のため、今季の公式戦は延長戦を実施せず、九回打ち切りとすることを発表した。また、首都圏で開催する試合は当面の間、開始時間を早める。
厚生労働、国土交通両省が新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、総人口1千人程度未満の離島や自治体について、優先接種の対象となっている65歳以上の高齢者と同時期に、高齢者以外に接種することを条件付きで容認する通知を各都道府県に出したことが22日、分かった。接種最優先の医療従事者以外について、一斉接種を認めた格好だ。
フィギュアスケートの世界選手権は24日、来年2月の北京冬季五輪の国・地域別出場枠を懸けてスウェーデンのストックホルムで開幕する。22日には、女子で全日本選手権2連覇の紀平梨花(トヨタ自動車)や坂本花織(シスメックス)、宮原知子(関大)が本番リンクで氷の感触を確かめた。男子も同日、公式練習。男女ともに上位2人の合計順位が13以内で獲得できる五輪最大3枠を目指す。
【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は22日、外相理事会を開き、中国新疆ウイグル自治区での人権侵害をめぐり、中国当局者4人と1団体に対する制裁発動を決めた。EUによる対中制裁は1989年、当時の前身機構が天安門事件を受けた武器輸出禁止を決めて以降、初めて。中国に対する圧力強化で、米国と歩調を合わせた。
大阪市の広域行政を大阪府に一元化する条例案について、松井一郎市長(大阪維新の会前代表)は22日、知事と市長が対等の立場で協議することを明記するなど、公明党が求めた修正に応じる意向を表明した。公明側は「満額回答」と評価しており、条例案に賛成する見通し。修正された条例案は23日にも市議会の各会派に示され、24日に府議会、26日には市議会でも可決、成立することが確実となった。
「基礎研究で社会の課題を解決したい」。福島県立医科大学細胞統合生理学講座と東京TMSクリニック(東京都渋谷区)に所属する竹口優三医師(34)は、コロナ禍に奮闘する医療現場に身を置く中、PCR検査の拡充が必要だと感じ、郵送型PCR検査サービスを立ち上げた。「基礎研究は広く使ってもらうことでテコになり、指数関数的に効果が出る」と、精度の高い検査を提供するとともに、医学の知見を社会に還元する挑戦を続けている。