沖縄と千葉の「意外な共通点」…画像データから“価値観”を探る「デジノグラフィ」最前線
AI(人工知能)の性能が飛躍的に進化し、社会生活は大きく変化した。写真をビッグデータとして解析することで、私たちの潜在的な欲求が可視化され、近い将来のトレンドまでもがシミュレーションされる時代になった。そこで、いま問われるのは、データをどの角度から解釈するかという視点の問題なのだ。博報堂生活総合研究所の取り組み、「デジノグラフィ」というユニークな提案はその有力な回答の一つだ。「デジノグラフィ」とは同研究所の造語で、デジタル空間上のビッグデータについて、文化人類学などで用いられる行動観察の手法である「エスノグラフィ(民族誌)」を用いて調査し、生活者の見えざる価値観や欲求を発見し、それを複合的な視点から分析すること。