【産経抄】3月11日
歌人の永田和宏さんに悲痛な一首がある。〈わたくしは死んではいけないわたくしが死ぬときあなたがほんたうに死ぬ〉。同じ歌人で妻の河野裕子さんをがんで亡くし、自戒を込めて詠んだという。「死者は、生者の記憶のなかにしか生きられない」と(『たとへば君』文芸春秋)。
歌人の永田和宏さんに悲痛な一首がある。〈わたくしは死んではいけないわたくしが死ぬときあなたがほんたうに死ぬ〉。同じ歌人で妻の河野裕子さんをがんで亡くし、自戒を込めて詠んだという。「死者は、生者の記憶のなかにしか生きられない」と(『たとへば君』文芸春秋)。
春の柔らかな日差しを待ちわびる海や川、町があり、そこで暮らす人々のいつも通りの生活があった。そんな日常があの日、激しい揺れと大津波で一瞬に非日常へと引きずり込まれた。死者・行方不明者は1万8434人に上る。
【パリ=三井美奈】スイス公共放送協会の国際サービス「スイスインフォ」によると、米朝首脳会談の開催が検討されているのを受けてスイス外務省の当局者は9日、地元のスイス通信に国内での会談開催に前向きな姿勢を示した。
スーパーラグビー(SR)第4節最終日は10日、南アフリカのダーバンなどで行われ、今季アウェー初戦となる日本チームのサンウルブズはシャークス(南アフリカ)に今季最多失点となる22-50で完敗し、開幕3連敗となった。シャークスは1勝1分け1敗。
タイ・バンコクのタマサート大で10日、学生や活動家ら約300人が集会を開き、民政移管のための総選挙を11月に実施し独裁的な政治をやめるよう軍事政権に要求した。
アフリカ歴訪中のティラーソン米国務長官は10日、体調不良により、ケニアの首都ナイロビで予定されていた行事への参加を中止した。深刻な症状ではないという。ロイター通信が報じた。
韓国の与党「共に民主党」の閔丙●議員が10日、セクハラ疑惑を巡り、議員辞職を表明した。聯合ニュースが報じた。共に民主党は次期大統領候補とも目された安煕正・前忠清南道知事が性暴力疑惑で失脚したばかり。
10日午後6時35分ごろ、東京都国立市国立北のJR中央線国立駅で、高尾発東京行きの中央特快電車(10両編成)に男性がはねられ、死亡した。乗客にけがはなかった。
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は10日、オスロで個人第16戦が行われ、平昌冬季五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(北野建設)が優勝、今季6勝目を挙げ、通算15勝とした。
東大の福田裕穂副学長は10日の記者会見で、平成32年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語で導入される民間検定試験を、入試の合否判定に使わない考えを明らかにした。東大の方針は他大学の対応にも影響を与えそうだ。
東日本大震災の記憶を伝えようと、宮城、岩手両県では、児童・教職員計84人が犠牲になった大川小(宮城県石巻市)や、押し寄せた津波で1、2階が骨組みだけになったたろう観光ホテル(岩手県宮古市)といった被災施設を遺構とする取り組みが進む。ただ、公金を投じる性質上、公認の遺構は公共施設が中心で、民間施設の遺構化には困難が伴う。住民の合意形成も容易ではない。被災の象徴をこの先どうしていくのか、7年たっても簡単に答えは出ていない。
持てる力を出し尽くしたのが、ひしひしと伝わった。ゴールを切ると、雪上に崩れ落ちた。平昌パラリンピックのバイアスロン女子6キロ(立位)で、阿部友里香(日立ソリューションズJSC)は9位。「上位を狙いたかった」とほろ苦さは残った。それでも、懸命に走る姿で東日本大震災からの復興に励む故郷にエールを送ることはできた。
平昌冬季パラリンピック第2日(10日)アルペンスキーは滑降を実施し、女子座位で村岡桃佳(早大)が2位に入り、今大会の日本勢メダル第1号となる銀メダルを獲得した。開会式で旗手を務めた村岡は2度目の出場で初の表彰台となった。
【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権は9日、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による会談要請を受諾したのを受け、史上初の米朝首脳会談への準備作業を早くも本格化させた。しかし、金氏が核放棄にどこまで真剣なのか明らかでない中、首脳会談で非核化交渉への道筋をどう具体化させるかなど、クリアすべき課題は非常に多い。
夜勤がある仕事をしていると、昼間眠って夜働くという昼夜逆転の生活にならざるをえない。こうした生活を続けた場合、健康に害はないのだろうか。「教えて!goo」にも「昼夜逆転生活は健康に悪いですか?」という質問が寄せられていた。そこで今回、東京西川・日本睡眠科学研究所認定のスリープマスターである富下瞳さんに、この疑問をぶつけてみた。
後半ロスタイムの大ピンチで、柏のGK中村は落ち着き払っていた。自軍ゴール前にクロスを上げられ、C大阪の杉本に頭で合わせられたが、鋭く反応。両手ではじき出して敗戦を免れ、「結果的に止められてよかった」。前半37分にも1対1の場面を防ぐなど、好セーブを連発した。
大動脈弁狭窄(きょうさく)症と診断され、入院したことが8日明らかになった世界的な指揮者の小澤征爾氏(82)。治療と精密検査で約1カ月間入院するため、3月に予定していたステージは降板することになったが、年が年だけに容体が心配される。
10日午後3時35分ごろ、滋賀県東近江市平田町の近江鉄道柏木踏切で、八日市発近江八幡行き回送列車の男性運転士(35)が、自転車に乗って横断している男性を発見。急ブレーキをかけたが間に合わず、はねた。男性は同県栗東市内の病院に搬送されたが、重体とみられる。運転士を含む5人の乗員にけがはなかった。
じり貧が続くサッカー女子日本代表なでしこジャパンに、あの人がお目付け役に就任だ。日本サッカー協会は8日の定例理事会で、なでしこジャパンを世界一に導いた前女子代表監督・佐々木則夫氏(59)を4月から協会理事に登用することを決めた。