【産経抄】3月20日
戦国武将の武田信玄が残した名言の一つである。「およそ戦というものは、五分をもって上とし、七分を中とし、十分をもって下とす」。五分の勝ちなら今後の励みとなり、七分なら心に怠りが生じる。
戦国武将の武田信玄が残した名言の一つである。「およそ戦というものは、五分をもって上とし、七分を中とし、十分をもって下とす」。五分の勝ちなら今後の励みとなり、七分なら心に怠りが生じる。
事故が起きると津軽海峡を隔てた北海道南部への被害も計り知れないとして、函館市の住民らが国と電源開発(Jパワー)を相手取り、大間原子力発電所(青森県大間町)の建設差し止めを求めていた訴訟で、函館地方裁判所は、その訴えを全面的に退けた。
自民党は19日、政府が年末に策定する新たな防衛大綱の基本概念に「多次元横断防衛構想」の実現を掲げるよう提言する方針を決めた。陸海空3自衛隊の一体的な運用の強化に加え、サイバーや宇宙といった新たな防衛分野の対処力向上を打ち出す。複数の関係者が明らかにした。20日の党安全保障調査会の会合で示す防衛大綱の骨子案に明記し、取りまとめを図る。
お茶の水(東京都千代田区)に本店を持つ「龍名館」(ホテル龍名館お茶の水本店)は来年で創業120周年となる老舗旅館だ。近年、和と洋を融合させたホテル展開を進めており、国内だけでなく海外からの観光客にも人気を集めている。今冬には「お茶」をテーマにした新しいホテルが開業する予定だ。
【ブラジリア=伊藤弘一郎】ブラジルの首都、ブラジリアを訪問中の皇太子さまは19日午前(日本時間同日午後)、同国外務省庁舎「イタマラチ宮」で行われた「第8回世界水フォーラム」の開会式にご臨席。「水は国の発展の原動力になった最も重要な資源の一つ」と指摘する一方、自然災害や生態系の変化、教育、雇用、貧困などの世界的な共通課題に影を落としているとし、フォーラムが「水問題の解決のための行動を起こす」ための契機になるとあいさつをされた。
安倍晋三首相は19日、ロシア大統領選で4選を決めたプーチン大統領と電話で会談し祝意を伝えた。両首脳は両国関係の発展への決意を改めて確認し、北方領土での共同経済活動の実現に向けた取り組みや、元島民らの墓参などについて協議した。また、北朝鮮の非核化の実現に向けて緊密に連携する方針を確認した。
日米両政府が、安倍晋三首相の訪米時期を4月中旬とする方向で調整に入ったことが19日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。トランプ米大統領の日程が合わなかった。両首脳は3月9日の電話会談で安倍首相が首脳会談のために4月初旬に訪米することで合意していた。
19日の参院予算委員会は、学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地売却に絡む決裁文書改竄(かいざん)が「誰の指示で行われたのか」が最大の争点となった。野党側は安倍晋三首相や昭恵首相夫人への「忖度(そんたく)」が動機になったとも攻め立てたが、疑惑の解明にはつながらなかった。
東京都江戸川区で2015年に都立高3年岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件をめぐり、「無惨にも殺されてしまった」などとツイッターに不適切な投稿をしたとして、東京高裁は19日、岡口基一裁判官(52)を厳重注意処分にしたと明らかにした。遺族が昨年12月、被害者の尊厳への配慮が全くないとして、処分を求める書面を高裁に提出していた。
埼玉県教育委員会は19日、正当な理由なく64日間欠勤したなどとして、県立上尾高校定時制の男性教諭(56)を懲戒免職にするなど5件の懲戒処分を行った。
【リエージュ(ベルギー)=小川寛太】サッカー日本代表は19日、国際親善試合のマリ戦(23日)とウクライナ戦(27日)が行われるベルギーのリエージュに到着し、合宿をスタートした。
平昌パラリンピックでメダル10個(金3、銀4、銅3)を獲得した日本選手団が19日、帰国し、東京都内で解団式を行った。前回ソチ大会の6個を上回る目標を達成し、日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は「最高の日本選手団だった。共生社会実現への大きな推進力となると同時に、東京大会の機運盛り上げに確実につながっていく」とたたえた。
自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は19日、憲法9条の改正案に関し、自衛隊の定義として書き込む予定にしていた「必要最小限度の実力組織」という文言を削除する方向で調整に入った。党内では、「必要最小限度」の範囲をめぐる新たな憲法解釈の論争を巻き起こしかねないとの批判が出ていた。執行部は過去の国会答弁を踏まえ、この文言がなくとも、戦力不保持を定義した9条2項と自衛隊の存在との整合性は取れると判断した。
野党幹部は19日、「森友学園」の国有地売却に絡む財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題で、安倍晋三首相の昭恵夫人の証人喚問を重ねて求めた。報道各社の世論調査で昭恵氏招致を求める声が多かったことを追い風に政権への攻勢を強める構えだ。
大相撲の貴乃花親方(元横綱)は春場所9日目の19日、エディオンアリーナ大阪内にある役員室に約3時間滞在し、今場所初の“出勤”が実現した。役員待遇委員の同親方は初日から欠勤を続け、姿を現した5日目(15日)以降は役員室での滞在時間が1分程度の日があるなど短時間で、日本相撲協会執行部から「出勤とは認められない」などと書面で注意を受けていた。
研究者や弁護士らでつくる「日本脱カルト協会」は19日、東京都内で記者会見し、死刑が確定したオウム真理教関係者13人について「教祖の松本智津夫死刑囚の弟子12人の多くは自らの誤りに気付いており、なぜ事件が起きたかを語らせる必要がある」として、死刑を執行しないよう訴えた。松本死刑囚に関しては見解を示さなかった。
女優、遠野なぎこ(38)が19日、月曜レギュラーを務めるTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・0)に生出演。レスリングのパワハラ問題を受けて会見を開いた至学館大の谷岡郁子学長(63)について、「ただただ、感じが悪かった。世界で戦う伊調選手は日本の宝なのに、みんなで守ってあげなきゃいけない人に対して、女性特有の嫌みな言い方をした。引退もされていないのだから選手に決まっているし、一方的にきつい言葉をこういうところで発すること自体がパワハラ的なものなんじゃないか」と対応ぶりに疑問を呈した。